工学部の就職先・就職率・仕事内容・年収など、工学部学生の就職事情についてまとめました
工学部の就職先はどんなところ?
工学部の就職先は、やはり学科の専攻内容に関係した分野の企業(メーカー)が有力な就職先ですね。
というのも、所属する研究室の教授推薦や学校推薦があるからです。
とくに地方国公立大学では推薦枠で決まる傾向が高いと言われています。
その他の就職先として、学部卒でも修士卒でも商社や銀行・公務員などへの就職もあります。
この場合は推薦はありませんので、自力で就職活動を行う必要があります。
現役大学生の方へ!
新卒限定内定を早く貰う
⇒スカウト・内定直結イベント・特別ルート
工学部の就職率はどのくらい?
具体的な数字を出すのは難しい(大学によっても異なる)ですが、工学部は他の学部に比べて就職率は高いです。
工学部なら技術・営業・事務どれもいけますが、文系学部では技術は無理です。
企業規模や職種など、「これくらいでないとイヤ」というものがあれば話は別ですが、
その点に強いこだわりがなければ就職には強い学部といえます。
工学部だけのデータではありませんが、2013年は理系の就職率は81.9%、文系は73.6%だそうです(参考)
全般的に低いように思われますが、各大学の就職課が把握しているデータから求めたものです。
就職課に就職先を届出していない学生は「就職していない」と見なされます。
なので実際には就職率はもっと良いはずですが、理高文低の傾向は変わらないでしょう。
一流企業への就職率は、大学のランクが関係してきます。
ちまたでは、最低でも日東駒専レベル、できればMARCHか関関同立、国公立大でないと苦戦すると言われています。
工学部は就職に有利ですか?
専攻分野に関連した企業(主に製造業ということになりますが)への就職ということであれば、大学推薦・教授推薦を受けることができるので有利でしょう。
とくに大学院(修士)卒で研究開発職を希望する場合は推薦が効いてきます。
工学部の場合、修士卒のほうが学部卒よりも就職には有利です。
しかし、博士卒の場合は、逆に企業に敬遠されてしまいます。
銀行や商社などの文系就職などの場合は、とくに有利とは言えません。
むしろ工学部出身OBが少ないので不利と言えるかもしれません。
工学部卒の就職先の仕事内容はどんなもの?
メーカーに就職した場合の仕事内容ですが、
学部卒ならば技術職または営業職
大学院卒ならば研究開発職
が主なパターンです。
必ずしもそうでない場合もありますが。
研究開発職希望なら大学院に行くというのはほぼ常識です。
銀行などへの文系就職の場合はこの限りではありません。
就職に有利な工学部の学科は?
大学のレベルが関係していて、上位の大学だと学科による有利不利はさほどありませんが、
中堅レベル以下だと、つぶしの利く学科のほうが就職に有利かと思われます。
具体的に言うと、機械、電気、物理工学などはつぶしがきく学科です。
逆に生命工などは分野が限られてしまいます。
建築・土木もつぶしが利かない学科ですが、公務員などの需要があります。
化学は中程度くらいです。
ただし、院卒と学部卒では事情が違います。
上で述べたのは専門性の高い、院卒の場合です。
学部卒の場合は研究開発職での採用が少ないので、逆に学科による有利・不利はあまりなくなります。
工学部の就職後の年収は?
工学部の卒業生の年収について、就職した企業の規模にもよりますが、一般的な傾向で言うと、
メーカーだと普通というか、低くもなければ高くもないです。
新卒だと400-500万円くらい、
勤続年数が増えてくると600万円くらい、良ければ700万円くらいでしょう。
業種別だと、石油・電力・プラント業界は平均年収が高め
逆に低いのが鉄鋼・機械・工作機械などです。
工学部は就職時に推薦がもらえる?
工学部の大学生が就職する場合、4年生で所属する研究室の教授推薦(学校推薦)で就職するのはよくあるパターンです。
ただし、その場合、その教授が推薦できるコネのある企業に限られます。
他の業界・企業への就職を希望する場合は、教授推薦に頼らず就職活動する必要があります。
大学院生の場合も状況は同じです。
ですが、より教授との関係が密接になるのと、専門に関係する研究開発職を希望する場合が多いです。
なので、教授推薦は学部卒よりも重要になってきます。