TEAPのスピーキングは難しい?出題の傾向とその対策
大学入試のTEAPで、スピーキングテストが難しいと苦手意識を持っている方もいると思います。
確かに、TEAPで出題される英語4技能のうち、対策が最も難しいのがスピーキングです。
ですが、難しいからと言って敬遠するのは非常にもったいないですよ!
今現在、スピーキング対策が十分にできていなければ、今後の勉強による得点の伸びしろが大きいのです。
実際、TEAPの配点は、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングとそれぞれ100点満点です。
ですが、他の3技能の試験時間が50分から70分であるのに対し、スピーキングの試験時間はわずか10分です。
それだけスピーキングは濃密な試験なのですが、逆に、少し実力がアップすれば得点に結びつきやすいとも言えます。
そこで、TEAPのスピーキングが難しい、苦手意識を感じている方のために、TEAPの公式サイトで公表されているスピーキングセクションの例題を取りあげ、その対策について考えてみました。
パート1:受験生の生活に関する質問
TEAPのスピーキングは4つの大問に分かれています。
まず1つ目が、受験生の生活に関連した質問です。
TEAP公式サイトの例題を見ると、次のような問題でした。
「What do you like to do in your free time?」
「I’m sure there have been many events at your high school. Which event did you enjoy the most?」
「What kind of job would you like to have in the future?」
質問内容としては非常に簡単ですよね。
日本語で質問されて、日本語で答えるのなら、小学生でも答えられる内容ですし、
試験用紙に書かれていて、英作文として解答用紙に書いて答えるのならば、ほとんどの受験生は答えられるでしょう。
でも、このくらいの内容でも、言葉で質問されると「???」となったり、その場で自分の口で答えるとなると「アワワワ・・・」とパニックになってしまうケースも多いのです。
こなれた表現でなくてもだいじょうぶです。
きれいな発音で流暢に答えなければダメ、ということもありません。
ただ、質問の内容を正しく理解し、それに対して的確な答え方をする、ということは問われると思います。
上の例題でいうと、
「What do you like to do in your free time?」
という質問に対して、
「Music.」
と一言だけで答えてしまうのはあまり良くないですね。
音楽を聴くのか、音楽を演奏するのか、あるいは音楽を作曲するのか分かりません。
では、
「Listen to muscle.」
でいいのかというと、これも不十分だと思います。
もしこれが英作文の問題だったら×だというのは分かりますよね。
きちんと「I listen to music.」とか「I listen to music in my free time.」というように、「主語+述語+目的語・補語」と完全な一文として答えるのが大切です。
パート2:受験生が試験官にインタビュー(質問)
これは、パート1とは逆に、受験生が試験官に質問をするという問題です。
例題では、試験官が学校の先生という設定で、学校の先生の仕事についてインタビューするという内容です。
渡されたメモに、「○○について質問しなさい」と英文で書かれているので、その通りの内容を質問するのです。
このように書くと難しそうに思えますが、実はパート1よりも簡単かもしれません。
試験官の話したことを理解し、それに対して英語を話す、というのではありませんから。
受験生が一方的に、試験官に対して質問をするだけです。
質問と言っても、
「What grade do you teach?」とか
「What subject do you teach?」という単純な文章でOKです。
パート2までは、スピーキングの試験としてはそれほど難易度は高くないと思います。
次からが難しくなってきます。
パート3:指定されたトピックについてスピーチ
メモにお題が書かれているので、そのお題に対して自分の意見を英語で答えます。
30秒間考える時間が与えられて、1分間以内でスピーチをします。
例題として出されているお題は
「日本の小学校で英語を教えることに賛成ですか、反対ですか?その理由を述べなさい」
というものです。
答え方の形式としては、まず賛成か反対かを尋ねられているので、それを答えて、そしてその理由についてスピーチします。
英語で意見を述べるときの鉄則としては、まずは自分の意見がYESなのかNOなのか、結論をハッキリ述べること、それからその理由について話すことです。
ちなみに、自分の意見がYESであってもNOであっても、それは得点には関係ないと思われます。
あくまで英語で自分の意見を相手に伝わるように話すことができるかが採点のポイントです。
パート4:様々なQ&A
試験官が色々な質問をしてくるので、それについて答えます。
質問と言っても、受験生の意見、考えについての質問です。
なので、パート3と同じように、YESかNOかまず答え、それについての理由を述べます。
パート3のように考える時間がないので、より反射的なスピーキング力が問われますが、一問一答形式なので、パート3ほど詳しい理由は必要ありません。
例題としては
- 親は子供のインターネットの使用を制限すべきか?
- 新聞を読むのはテレビでニュースを読むよりも優れているか?
というようなもので、質問そのものは日常生活に即した内容です。
注意点としては、ここでもYESかNOか、それはどちらでも構いません。
YESかNOかすぐに答え、それに対してもっともな理由を付け加えるようにしましょう。
またTEAPのスピーキング試験がどのような感じで進行するのか、公式サイトで動画で観ることが可能です。
⇒動画はこちら
ネイティブスピーカーが試験官ですね。
まとめ:TEAPスピーキングはひたすら会話の場数を踏むべし
このように見ていくと、点数差が付きやすいのはパート3,4ですね。
とはいっても、試験官の話す内容がチンプンカンプンということはあまりないと思われます。
自分が英語で話すときに、「YES」や「NO」の一言で会話が終わってしまったり、単語を羅列するだけで文章になっていなかったり、言いたいことが日本語で頭の中をグルグル駆け巡っているけど、英文になって口に出てこない、、、ということになりがちです。
自分の言いたいことを英語で話す場数を踏むことが一番だと思います。
話す内容は単純、平易な文章でもOKです。
シンプルな文章でも、自分の言いたいことは十分に表現できます。
こなれた慣用表現などは必要ありません。
小学生低学年くらいの子が、相手に何かを伝えるくらいの簡単な表現でもOKです。
とはいうものの、スピーキングは英語学習の中でも日本人にとって一番難しいところかもしれません。
英語で何かを相手に伝える、という場面がほとんどありませんから。
とにかく人を相手に、英語で何かを伝えるという場数を数多く踏むことがTEAPスピーキング対策として重要になってくると思います。