行きたい大学・学部が分からない、どうやって選べば良いか分からない方のために、3ステップでできる学部の決めかたについて解説します。
決められない人のための大学学部の決めかた
大学受験する予定の皆さん!
学部の決めかたに迷っていませんか?
何となく「この大学に行きたいな」という気持ちはあっても、何学部を受験するのかについては、考えがまとまらない人もいるのではないでしょうか?
将来やりたいこと、やりたい仕事がハッキリと決まっていなくて、学部の決めかたが分からないという人もいるかと思います。
このページでは、そんな受験生の方のために、学部の決めかたについて書きたいと思います。
大学受験にあたって、学部選びは重要です。
自分にピッタリの学部を選ぶことで次のようなメリットがあります。
- 学部選びで迷うことなく、大学受験に集中できます。
- 入学後も「何だかなぁ・・・」と感じることなく、充実した大学生活を送ることができます。
- 自分の適性に合った職業を選ぶことができ、仕事を楽しめるようになります。
それでは、学部選びを3つのステップで行う方法を解説していきます!
ステップ1:自己分析による学部の決めかた
まず最初にすべきなのが自分の興味関心についてじっくりと深掘りし、そこから自分に合った学部を浮かび上がらせることです。
一言でいうと自己分析ですね。
具体的には次の方法で行います。
- 自分の興味があること、面白いと感じることを思いつくままに紙に書き出します。
頭の中で思い浮かべるだけでなく、必ず書き出すこと。
勉強に関係あるなしは気にせず、深く考えずに思いつくままに、いくつでも書き出します。
一見遊びや暇つぶしでしかなく、勉強に全く関係ないと思えることでもです。
とにかく、いくら考えてもこれ以上思いつかない!というところまで書き出します。 - 書き出したそれぞれの物事について、興味関心の深さに応じてAからCまで3段階に分類します。
「積極的に突き詰めてきたいことや、きちんと指導を受けてマスターしたいこと→A」
「もし機会があればもう少し知りたいと思うこと→B」
「興味がある、あるいは面白いと思うけど、今のままでいいと思うこと→C」の3段階に分類します。 - A,Bを中心に共通点があるか?あるいは互いに関連しあう事柄を浮かび上がらせます。
ポイントは1つでなく、複数のA, Bが関連する事柄を浮かび上がらせる点です。
一つだけ突出したAがあり、そこだけに関連する学部を探しても、ピッタリと合う学部がないケースが多いと思います。
色んなAやBがあって、その共通項は何か?あるいはそれらをまとめるとどんなことができるのか?という観点から考えると良いと思います。
ステップ2:関連しそうな複数の学部を調べる
自己分析が終わったところで、あと半分です。
今度はどんな学部があるのかいろいろと調べる必要があります。
自分の興味関心に関連しそうな学部についてしらみつぶしに調べましょう。
大学にはどんな学部があって具体的にどんなことが学べるのか?
このことが分かっていなければ、自分にピッタリの学部を選ぶことができません。
似たように思える学部でも、それぞれに特色があり、比べてみると結構興味深いです。
時間があれば、自分の興味関心にかかわらず、手あたり次第に調べると意外な発見があるかもしれません。
しかし、時間がそんなに取れない場合は、先ほどのA,Bの共通項に関連しそうな学部を中心に調べてみるとよいでしょう。
学部で勉強できる内容や、「こんな人が向いている」という情報はこちらから調べることができます。
ジャンル別にまとめられているので調べやすいですよ。
⇒全20分野・合計116学問の中から学びたいものを見つける
⇒学びたいことを調べる
ステップ3:自分の興味関心と、調べた学部の学問内容とを照らし合わせる
ステップ1と2ができれば、あとはその2つを突き合わせて志望する学部を決めます。
もしピッタリの学部が見つからない場合は、ステップ1の深掘りからもう一度見直しましょう。
あと、解説した以外の学部の決めかたや、補足すべきことについて書いていきます。
あこがれの人物の出身学部から逆算して決める方法
この決めかたも有効だと思います。
有名人でもいいですし、身近な人、例えば両親や親戚でも良いです。
「こんな人になりたい」と思う人物の出身学部(できれば学科も)を調べ、学部学科選びの参考にします。
ただ、あこがれの人物の職業にもよります。
スポーツ選手だと、ほとんど大学はスポーツ推薦で入っているので学部はあまり関係ありませんよね。
芸能人の場合も、仕事内容と出身学部とがリンクしない場合が大半です。
文化人や有名人でない一般の職業の人の場合だと有効な方法だと思います。
この方法も、できれば複数の人物の出身学部を調べ、共通部分から自分に合った学部をあぶり出していくのが良いでしょう。
大学サイトでシラバスを学部を決める参考にする
多くの大学公式サイトでは、講義のシラバスを見ることができます。。
シラバスをチェックすることで、どんなことが学べるのか、具体的に知ることができます。
シラバスというのは、大学のそれぞれの講義の予定一覧というもので、次のようなことが書かれています。
- 担当教員の氏名や講義の曜日・時限
- 講義全体と通したテーマ。何を学べるのか?
- 毎回の授業の具体的なテーマや内容
- 試験や課題提出、出席点などの評価基準
- その他注意事項
講義で学べる内容や、単位評価の厳しさなど、かなり具体的にイメージできるのではないかと思います。
「〇○大学 シラバス」と検索すれば調べることができます。
気になる大学の学部のシラバスを調べてみましょう。
ただし、シラバスの欠点はまとまりがなく、非常に分かりにくいことです。
もともと、現役の大学生が受講する講義を選ぶための資料です。
あまりにも全体を平等に列挙しすぎています。
大学受験生に学問の内容を紹介するために特徴をまとめているものではありません。
なので、仕方ないという面はあります・・・
大学が受験生向けにまとめた資料で調べるほうが分かりやすいかもしれません。
大学がまとめた資料は、インターネットで掲載されている情報よりも、より詳しいことが書かれています。
気になった学部のある複数の大学から資料を取り寄せて、見比べるとより分かりやすいと思います。
受験生向けの資料が良くまとめられた参考書とするならば、シラバスはいわば辞書のような感覚です。
後述するオープンキャンパスに参加できない場合などで、大学からの詳しい情報を入手したいときに利用するのが良いでしょう。
最終的にオープンキャンパスで大学に直接質問する
行きたい学部が2つか3つほどに絞り込まれていて、どれを最終的に第一志望にするか決める場合に有効です。
大学関係者から直接、その学部で学ぶことや研究内容、就職状況などの具体的な違いなど、ネットで出ていない詳しい情報を聞き出すと良いでしょう。
最後に
以上、志望する学部の決めかたについて解説しました。
しかし、大学に入学すると、興味の対象が変わったり、他の事のほうがより面白く感じることもしばしばあります。
高校生のときに比べて、大学生になると色んな経験もしますし、世界が広がります。
ですから、興味の対象が別のものに移ることもあります。
だからと言って、今のうちに行きたい学部を真剣に考えて決めるのは無意味なことではありません。
人間の本質的なところはそうそう変わるわけではないからです。
新しい興味の対象と、今の興味の対象との間には何らかリンクするところがあるのです。
実は私も大学入学前後で興味の対象が大きく変わりました。
ですが、高校生の時に選んだ学部で学んだ内容が、のちのち結構関連してくることが後になって分かってきたのです(^_^)