大学進学を考えている高校生の皆さんのために、文学部・法学部・経済学部など、大学の文系学部の就職先や仕事内容についてまとめました。
文系学部に人気の就職先は?
文系学部の大学生に人気の就職先としては
金融関連(銀行など)・保険業・サービス業・卸・小売業
などですが、理系に比べると、ある特定の業界が人気というかたよりはあまりありません。
文系の学部別に見ると、
文学部は教育(塾など)関連
法学部は公務員
経済学部・経営学部・商学部は金融関連
社会学部は医療福祉
の人気が比較的高いようです。
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文系で就職に有利な学部は?
よく文系の中では経済学部が就職に有利といわれます。
しかし、実際には、一般的な企業への就職の場合、文系学部の中で就職に有利・不利はほとんどありません。
理系で技術職の場合だと、バイオ系・機械系・化学系・・・などと、それぞれ技術が違います。
大学で学んだ知識や技術は、仕事内容とかなり密接にかかわっています。
しかし、文系の場合だと、企業では営業職などが多いですが、仕事に必要な知識や考え方は、仕事の中で初めて学ぶことがほとんどです。
専門分野の知識を直接生かす場面がほとんどない、ということでもあります。
逆に、大学の学部選びは就職先にとらわれず、自分の興味ある分野の教養を深める、という視点から選ぶのがいいでしょう。
文系の仕事内容は?
一般の企業に入社した場合、文系学部の出身者の仕事内容は「技術以外のこと」となります。
たとえば、総務、人事、経理、営業、企画、広報などです。
ですが、中には技術職の人もいます。
たとえば経済に興味があって、経済学部に入って、将来的には銀行員になりたい、という人も多いと思います。
このばあい、もちろん会社(銀行)としては経済分野を扱う会社です。
しかし、銀行の中で、全員が経済に直接かかわるような仕事をしているわけではありません。
細かく見ればいろんな仕事に分かれています。
分りやすいのは銀行の窓口業務ですね。
日本経済に直接的にかかわる仕事ではないですが、銀行の業務としてはとても大切な仕事です。
このように、学部に関連した分野の企業に入社する人は多いですが、
そこで社員として受け持つ仕事は、必ずしも学部に関連しない場合が多いです。
もちろん、中には専門分野の仕事をしている人もいます。
ただ、数のうえでは少数派になります。
文系は理系よりも就職に不利?
たしかに、文系のほうが理系よりも「仕事内容の選択肢」を考えた場合、若干就職に不利な面があります。
それはメーカーへの就職の場合です。
技術職・研究開発職の場合は、専門分野を学んだ理系の大学院生が最も有利です。
逆に営業や総務などの職種は、全学部を対象としているので、文系のほうが有利ということはあまり言えません。
しかし、公務員や公認会計士など、資格試験を受験しなければならない職業の場合は、逆に文系が有利です。
理系は大学での研究に時間がかかり、資格試験のための時間が十分取れません。
また、特に法学部・経済学部などでは、試験問題と学部での勉強の内容が近い場合も多少はあります。
そういった分野の勉強が全く初めてという理系よりもこの点では有利に働きます。
文系が大学院に行くと就職に不利ですか?
文系の場合、大学院で研究した専門分野を直接いかせるような職業は、かなり専門的で、需要が少ない分野です。
就職活動で面接官に「君の研究分野を生かせるような仕事はこの会社にはないよ」と言われてしまう、ということです。
なので、一般的な企業への就職では、年齢が高くなった分だけ不利に働くと思います。