翻訳家になるには?英語を学ぶおすすめ大学は?
英語が得意、あるいは好きで将来は翻訳家になりたいと考えている大学受験生の方へ!
翻訳家になるためのおすすめの大学、学部はどこがいいのか?
そんな疑問についてお答えしたいと思います。
翻訳家の資格を取れる大学はある?
今のところ、翻訳家になるために必要は資格はありません。
自身の英語能力が高いこと、これが全てです。
そのため、大学として翻訳の資格を取得するカリキュラムを持つところはないと思われます。
ただ、必須の資格ではありませんが、「JFTほんやく検定」という資格があります。
これは英語の翻訳実務能力を測る検定試験です。
ただし、これは大学で受験資格を得るものではなく、個人で受験するものです。
また、受験者のうち学生の割合は1割もいません。
ほとんどの場合社会人が翻訳力を証明するために受験するもののようです。
翻訳とは違いますが、TOEICや英検受験に力を入れている大学はあります。
語学教育が充実しているという点から、翻訳家になりたい方は、このような大学も選択肢に入れていいでしょう。
翻訳家になるために大学卒業後に専門学校に通うって本当?
翻訳家は高度なスキルが必要な職業です。
それぞれの人の英語力、翻訳スキルに応じて変わってきますが、
大学卒業後、翻訳の専門学校で勉強し、翻訳会社に就職、あるいはフリーで翻訳の仕事をするパターンが多いです。
もちろん、大卒で就職し、翻訳学校に通わずに翻訳の仕事をこなしている人もいます。
翻訳家になるのはどの大学・学部がおすすめ?
一般的なイメージでいうと、やはり外国語大学や外国語学部がおすすめの大学・学部ということになります。
語学を専攻するので、翻訳という仕事に直結しやすいですよね。
ですが、絶対に外国語大学や語学系の学部が有利かといえば、必ずしもそうとも言い切れません。
これにはちゃんと理由があります。
翻訳家が仕事で取り扱う文章といえば、文学や映画・ドラマを思い浮かべる方が多いでしょう。
ですが、「実務翻訳」と言って、ビジネスや科学などの専門分野の翻訳(技術書やビジネス文書の翻訳)も実際には多いです。
そして、実務翻訳では、その分野の知識が重要なのです。
語学系以外で自分の好きな分野の大学・学部に進学し、そこで学んだ知識を活かして翻訳家になるのも十分「あり」です。
また、こういう専門知識が必要な翻訳は需要が伸びていくとも考えられているのでおすすめです。
ところで、翻訳での「専門分野」とはどんな感じでしょうか?
JFTほんやく検定の実用レベルのサンプル問題のタイトルを見ればわかります。
- [政経・社会] のど元過ぎればでは困る 危機意識の持続が必要だ
- [科学技術] 広がるインクジェット技術
- [金融・証券] 株式動向
- [医学・薬学] ARB/利尿薬合剤の相補的薬理作用
- [情報処理] CPUが4個入ったクアッドコア PCの動作は本当に速くなる?
受験者は、これらの専門分野から解答する問題を選ぶのですが、
特に情報処理や医学などの理系の内容は専門用語が多く、文系で学んだ人には日本語で説明されても「?」となりそうですね・・・
翻訳家自身にも専門知識がなければ、なにかちぐはぐな翻訳になってしまいます。
「英語力と、それにプラスアルファの専門分野」があれば、翻訳家としての活躍の幅が広がります。
理系だけど翻訳の仕事をやってみたい人は、大学では理系学部に進み、翻訳専門学校で英語に磨きをかけるという進路も考えてみてはどうでしょうか?
翻訳家になるには偏差値の高い有名大学がいい?
翻訳家は実力勝負の世界なので、進学した大学や偏差値は絶対的なものではありません。
とはいうものの、偏差値の高い有名大学に行ける人のほうが、難解な文章を分かりやく正確に和訳・英訳する実力を持つ傾向が高いです。
「自分の持っている英語力で、どこまで偏差値の高い大学に合格できるか?」
という意識で、大学受験で高い目標に挑戦するのは、将来翻訳家になるためによい経験になるでしょう。
翻訳家になるための大学選びまとめ
- 本や映画などの翻訳が注目されがちだが、実務の専門分野の「実務翻訳」の需要が多い!
- あえて外国語学部でなく、経済や科学に関連する学部で専門分野の知識を身に付けるのもあり!
- 大学受験で英語の偏差値を上げる努力をし、読み書きの基本能力を高めよう!
⇒いらない予備校テキストや参考書、模試の問題を高く売る